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フィルムカメラ修理・販売のヨアケマエカメラ店主のブログ

修理事例紹介①~Pentax SP編~

※当記事に記載の修理についての情報(代金や工期の目安、対象機種など)は投稿当時のものです。最新の情報は以下の修理代金目安表をご確認ください。 (2019年10月4日追記)

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f:id:yoakemaecamera:20170527135348j:plain昨年お引き受けした修理の中から、いくつか事例を紹介してみようと思います。まずは最もたくさん修理させていただいた、Pentax SPから始めます。過去のブログでも取り上げたPentax SPですが、たくさん生産されたカメラなのでパーツのストックも豊富にあり、パーツ交換を含めた修理をお引き受けできる機種の一つです。

 

〜事例①ボディ、レンズのオーバーホール〜

このカメラによく装着されている、スーパータクマーの55mmのレンズと合わせたオーバーホールのご依頼です。ボディと合わせてレンズもご依頼いただける場合、レンズの代金を若干お安くできるので、ぜひ同時にご依頼頂ければと思います。

Pentax SP】

症状:シャッターを切った時にミラーが上がりっぱなしになる、シャッター幕のムラ、アイレット(ストラップ取り付け金具)緩みなど

対応:オーバーホール(分解清掃、注油、モルト交換、必要なパーツの交換)

代金:11000円

Pentax Super-Takumar 55mm F1.8】

症状:ホコリ、カビ

対応:分解清掃

代金:3000円

合計:14000円

工期:4日

以上です。ボディのオーバーホールの代金は細かい状態や交換するパーツに応じて若干前後しますが、概ね9000円から12000円程度です。工期は4日でしたが、他の作業との兼ね合いによって1日で済むこともあれば1週間以上かかることもあるので、見積もりの際は若干長めにお伝えしています。

〜事例②プリズム交換を含むオーバーホール〜

 SPのプリズムはよく腐食が起こります。ファインダーから少し目を離して覗き込むと、黒い線や斑点が見えることがありますが、それはプリズムに施された鏡面のコーティングが劣化した状態で、これをプリズムの腐食とか、剥離と言ったりします。

Pentax SP】

症状:プリズムの腐食、シャッターを切った時にミラーが上がりっぱなしになる、露出計精度不良など

対応:オーバーホール(分解清掃、注油、モルト交換、プリズムの交換)

代金:12000円

工期:5日

以上です。プリズムは他のパーツと比べても手に入りにくいため、代金がやや高めになってしまいます。

今回はここまでです。フィルムカメラの修理代金は、いくらかかるのか見当がつかず不安な方もいらっしゃると思いますので、参考にしていただければと思います。

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Pentax SPはヨアケマエカメラの定番商品でもあります。以下のページから購入できます。シルバーはこのブログを書いている現在品切れ中ですが、近日中に再入荷予定です。