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フィルムカメラ修理・販売のヨアケマエカメラ店主のブログ

修理事例紹介②〜Olympus OM-1編〜

※当記事に記載の修理についての情報(代金や工期の目安、対象機種など)は投稿当時のものです。最新の情報は以下の修理代金目安表をご確認ください。 (2019年10月4日追記)

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修理事例紹介、第2弾はオリンパスOM-1です。小型・軽量かつ機械式ということもあって人気のOM-1ですが、前回紹介したSPと同じくプリズムの腐食が起こりやすい機種でもあります。今回は2つの事例を紹介します。

 

〜事例①モルト交換とファインダー清掃〜

動作は問題ないけれど、劣化したモルトとファインダーのチリが気になるというご依頼です。

Olympus OM-1

症状:ファインダーの曇り、モルトの劣化

対応:ファインダー清掃、モルト交換

代金:6000円 

工期:6日

以上です。モルトはフィルム室内とミラーボックス内のものを交換し、ファインダーはプリズム表面の曇りを清掃しました。プリズムは腐食しておらず、曇りだけだったので交換は必要ありませんでした。

〜事例②プリズム交換を含むオーバーホール〜

こちらはプリズムの腐食があり、かついくつかの動作に不具合が見られる個体のオーバーホールのご依頼です。「M-1」という名前で生産された最初期のモデルで微妙な違いがありますが、修理の勝手はOM-1と変わりありません。

Olympus M-1

症状:プリズム腐食、モルトの劣化、シャッタースピードダイアルの低速側が固い、露出計アンダー側にズレ

対応:オーバーホール(分解清掃、プリズム交換、モルト交換、露出計調整)

代金:18000円 

工期:4日

以上です。事例①の方が簡単な作業にも関わらず工期が長いですが、その時の仕事の立て込み具合によって前後しているので、基本的には1週間程度かかるものと思っていただけると良いかと思います。

こんなツイートもしていました。

 

以上、2つの事例を紹介しました。OM-1は比較的修理のしやすいカメラではありますが、SPに比べて相場が高く、交換用のプリズムも比較的手に入りづらいため、プリズム交換を含めたオーバーホール代金は高めです。ですがモルトの交換、ファインダーの清掃、露出計の調整などの軽度な修理であれば、数千円〜1万円前後の代金でお引き受けできます。

修理依頼をご検討の際は、以下のお問い合わせフォームまたはメール(takumi@yoakemae-camera.net)までご連絡ください。詳しい状態を教えていただけると正確な見積もりができますが、わかる範囲で構いませんのでカメラの状態についてご説明いただけると助かります。

お問い合わせ | ヨアケマエカメラ

 

ヨアケマエカメラでは整備済みのOM-1を販売しています。先日入荷したものはすぐに売り切れてしまいましたので、次回の入荷をお待ちください。